RPA導入のメリット・デメリット
RPAは、人が行ってきた定型業務をソフトウェアロボットが代行する仕組みです。
単純作業を任せられることで、社員はより付加価値の高い業務に集中でき、企業全体の生産性を高める手段として注目されています。
近年では大手企業だけでなく、中小企業や自治体でも導入が広がり、「時間の削減」「ミス防止」「コスト削減」 に直結する技術として急速に普及しています。

一方で、RPAの導入には注意すべき落とし穴やデメリットも存在します。
導入によるメリットとデメリットを分かりやすく整理し、さらに 失敗を防ぐポイントや現場での浸透のコツ についても解説します。
「RPAを導入すべきか迷っている」「実際にどのような効果があるのか知りたい」という方にとって、参考になる内容です。
RPA導入のメリット
1.業務効率化
RPAは人が行っている定型的な作業を高速に処理します
具体例
- 毎朝の売上データをシステムに入力する作業を自動化し、担当者は報告資料作成に集中
- 1件あたり5分かかっていた入力作業が、RPAなら1秒で完了
結果として 大幅な時間削減 が可能になり、社員は付加価値の高い業務にシフトできます。

2.ミス削減
人間の手作業では「入力漏れ」「転記ミス」が避けられません
具体例
- 顧客情報の入力をRPAに任せることで、数字や住所の誤記入ゼロを実現
- 請求書処理での“金額の誤入力”がなくなり、取引先からの信頼度向上
RPAはルール通りに処理するため、ヒューマンエラーを防止できます

3.コスト削減
定型業務を自動化することで、残業や外注コストを削減できます
具体例
- 月80時間分の単純作業を削減可能
- 夜間、休日もRPAが稼働し、システム利用時間の効率化が可能
長期的には人件費の最適化につながり、会社全体の収益体質が強化できます

4.従業員の負担軽減・働き方改革
RPAを導入することで、社員は日々の定型作業から解放され、より付加価値の高い業務(企画立案・業務改善・顧客対応など)に集中可能
具体例
毎日数時間かけていた受注データの入力をRPAに任せた結果、営業担当者は入力作業から解放され、顧客との打ち合わせや提案活動に時間を充てられるようになりました。
また、残業時間の削減や業務ストレスの軽減にもつながり、社員のモチベーション向上や働き方改革の推進にも効果的です。
RPA導入のデメリット
1.情報セキュリティのリスク
RPAはシステムに直接ログインし、業務データを扱います。
そのため、適切な権限管理やセキュリティ対策が行われていないと、情報漏えいや不正利用のリスクが高まります。
具体例
顧客情報を扱う処理をRPAに任せていたが、アクセス権限が広すぎたために、本来閲覧不要なデータにまでアクセス可能になっていた。
対策
RPA用アカウントを通常の社員アカウントとは分け、アクセス範囲を最小限に制御。
ログを定期的に監視する体制を作ることが重要。
2.業務のブラックボックス化
RPAのシナリオ作成やメンテナンスを特定の担当者だけが抱えると、その人が不在のときに業務が止まってしまう危険があります。
具体例
ある担当者が独自の手法でシナリオを作り込み、その人しか内容を理解していなかったため
退職時に業務が引き継げず混乱が発生。
対策
プログラムはチームでレビュー・共有し、マニュアル化すること
属人化を防ぐことで、安心して運用を継続できます。
3.システム変更への弱さ
RPAは画面操作やUIの構造に依存しているため、システム側で仕様変更や画面レイアウトが変わると、ロボットが動かなくなるケースがあります。
具体例
基幹システムの入力画面に項目が追加されたことで、RPAが入力場所を認識できなくなり、業務がストップ。
対策
RPA運用チームとシステム管理部門が連携し、システム変更の情報を事前に共有
テスト環境で検証してから本番運用することが効果的です。
4.運用コスト・管理負担
導入当初は効率化が見込めても、ロボットの数が増えるとその分だけ管理・保守の負担も増えます。
適切に整理しないまま拡大すると、逆にコスト増になる恐れもあります。
具体例
部門ごとにバラバラにRPAを導入した結果、管理が煩雑化し、保守コストが膨らんでしまった。
対策
導入初期から全社的な運用ルールを整備し、ロボットの台帳や利用状況を一元管理。
無秩序な拡大を防ぐことが大切。
5.すべての業務に適用できるわけではない
RPAは「定型的でルールが明確な業務」に強みを発揮しますが、例外処理が多い業務や人の判断が必要な業務には不向きです。
具体例
問い合わせメールの自動振り分けを試みたが、内容によって処理が大きく異なるため、結局は人の判断が必要になった。
対策
導入前に「業務分析」を行い、自動化に適した業務かどうかを精査する。AIやワークフローシステムとの併用も有効。
導入時に起こりがちな失敗とその対策
デメリットを理解するだけでなく、実際に導入する段階で陥りやすい“失敗パターン”にも注意が必要です。
ここでは、特に多い3つの失敗例と対策を紹介します。
1.自動化対象を誤る
複雑すぎる業務を最初からRPAに任せると、トラブルや不具合が増え、現場の不満につながります。
対策
まずは「単純・繰り返し・ルールが明確」な業務からスタート
成功体験を積んでから徐々に対象範囲を広げることが理想
2.運用体制が不十分
複雑すRPAは導入して終わりではなく、メンテナンスや監視が必要です。
運用体制が整っていないと、ロボットが止まったときに業務がストップしてしまいます。
対策
IT部門だけに任せず、現場担当者も含めた運用ルールを策定
障害発生時の対応フローや連絡体制を事前に定めておきましょう
3.効果測定が曖昧
「どのくらい時間やコストが削減できたのか」が明確でないと、社内理解が進まず、導入効果が
見えにくくなります。
対策
導入前に目標を設定し、削減時間やコストを定期的に数値化して共有
効果を「見える化」することで、社内全体の納得感を高められます
まとめ
RPA導入には、業務効率化やコスト削減といった大きなメリットがある一方で、セキュリティ・属人化・システム変更対応といったデメリットも存在します。
さらに導入時には、対象選定や運用体制の不備など、実務的な失敗も起こりがちです。
しかし、これらは 事前に正しく理解し、体制を整えることで防止可能 です。
小さな成功体験を積み重ね、全社的にスケールアップしていけば、RPAは企業にとって 「業務効率化と働き方改革を同時に実現する強力なパートナー”」となるでしょう。
ご相談・お問い合わせ
業務効率化を実現!
RPAで自動化できるアプリケーション
RPAは特別な環境だけの話ではありません。
普段使っているExcelやWord、メール、ブラウザ、クラウドサービスまで
あらゆるアプリケーションと連携し
単純だけど時間がかかる作業を丸ごと自動化できます。
「もう手作業に戻れない!」と感じる、業務効率化の新常識を体感しませんか。
Word
書類作成を自動化して
“印刷待ち”から解放!
定型文書や帳票の作成、差し込み印刷、PDF変換毎回手作業で行っている業務を自動化。
RPAを使えば、テンプレートへのデータ挿入からファイル保存・印刷まで自動化可能申請書・報告書・契約書の量産業務もボタン一つで完結します。
Excel
入力・集計・グラフ作成も
お手のもの!
表計算の操作はRPAの得意分野
データの転記、集計、フィルタ、関数の活用まで対応します。
営業成績の集計や請求データの整形など「人がやる意味のない作業」は、RPAにお任せください。
pdf
書類の保存・配信も
ボタンひとつで!
見積書や請求書などのPDF作成・保存・メール送信を、RPAが一括で自動化。
さらに、PDF内のデータを読み取って、Excelなど他アプリへ転記することも可能。
手間のかかる紙業務をデジタルに変え、ミスと作業時間を大幅削減します。
メール
メールの“定型送信”は
ロボットで対応
あなたは本来業務へ
注文確認メール、報告通知、添付ファイルの送受信など、定期的なやりとりを自動化。
さらに、受信メールの内容を読み取り、必要な処理に分岐させることも可能。
ブラウザ
Web業務も
クリック&入力まで自動操作!
・オンラインの業務ポータル
・ECサイト
・勤怠管理システム など
人が画面操作していたブラウザの作業もRPAで代行可能。
データ収集やフォーム入力も得意です。
クラウド
ファイル保存もシステム連携も
クラウドでスムーズ自動化!
RPAはOneDriveへの自動保存やSalesforceからのデータ取得・登録なども対応可能。
日々のファイル整理やクラウド型業務システムとの連携をミスなく・高速に処理が可能。
複数拠点やテレワーク環境でも、業務が止まらない仕組みを実現。
500種類以上のアプリケーションにも
対応してます
対応アプリ一例
-
Word -
Excel -
PowerPoint -
Outlook -
OneNote -
OneDrive -
SurePoint -
Teams -
Box -
Chatter -
Google Drive -
Google Sheets -
Salesforce -
Slack -
X -
Bing -
Google Chrome -
Microsoft Edge -
brave -
Firefox -
VIVALDI -
Opera -
WordPress -
Azure App Swervice -
Youtube -
Gmail -
Office 365 Outlook -
Oracle Database -
SQL Server -
UIPath
その他特殊なソフトもご対応いただけます
詳しくはお問い合わせください
Good Hands-RPAのサービスプラン・料金
Good Hands-RPAでは4種類のサービスプランをご用意しています。
「まずはRPAを試したい」「月々の負担を抑えたい」そんなお客様も安心して導入いただけるよう
初期費用・月額費用など、目的別に最適な構成を提案いたします。
費用感や導入の規模感に不安がある方も、まずはお気軽にご相談ください。
ライトプラン
- ・個人SOHO向けサービス
- ・まずはRPAを試したい方
- ・自分でRPAを開発したい方
スタンダードプラン
- ・一般中堅企業向けサービス
- ・RPAでDX化を考えている方
- ・RPAを開発してほしい方
アドバンスプラン
- ・中 大企業向けサービス
- ・各部署でRPAを利用したい方
- ・複数のRPAを稼働したい方
エンタープライズプラン
- ・中 大企業向けサービス
- ・RPAを複数構築したい方
- ・RPA技術者育成が必要な方
オフィスは主要都市に5拠点
当社では、5都市にある店舗(札幌・東京・名古屋・大阪・福岡)にてRPA導入に関するご相談を承っております。
RPA専門スタッフが業務内容を丁寧にヒアリングし、自動化の可否や構築内容について最適なご提案をいたします。
また、オンラインでの打ち合わせにも対応しており、全国どこからでもご相談が可能です。
「業務の効率化を図りたい」「定型作業を自動化したい」といったお悩みに対し
お客様の業務に合わせた最適なRPA導入支援サービスをご提供いたします。
全国のお客様に寄り添う体制を整え、RPA導入の第一歩をしっかりとサポートいたします。